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今度はGGのスレシャロ+ソル小説です。
見る人が見ればやおいにもなりますが、一応ノーマル小説だと思ってます。
ソルが妙にやさしい小説、スレが妙に冷たい小説って感じです。
やおい目線で見るならばソルスレっぽかったものなんですが、直してるうちにいつの間にかスレソルっぽくなっちゃいましたが気にはしない。
元々カップリン物で考えた話ではないので
完成次第サイトにアップしますがやりかけ見たいなぁ~なんて方はどうぞ反転してみてください。
あ、誤字脱字チェックは出来ていませんのであしからず、そしてここには最後までのることはまずないので読まれる場合はそのつもりで読んでください。
・・・どうでもいい余談ですが、最近キーボード打つのが早くなってきた気がします。
多分、気のせいではないと。
ブラインドタッチとか出来ないけど。
吸血鬼は眠っていた。
日が昇り数多の生命が活動を開始する頃、吸血鬼は棺桶に横たわる。
「棺桶か、いちいちんなもんで寝てんのかテメェ」
上質の柔らかい布団の中で目を閉じた吸血鬼に、傍らの椅子にドカリと音を立てながら荒々しく腰をかけた男は話しかける。
「・・・相変わらず君は騒がしいな。なに、人間にとって我々はコレで寝ているのが「普通」と思われていると耳に挟んでね、いいじゃあないか、コレはコレで慣れれば寝心地のいいものだよ」
聞きなれた男の声に、吸血鬼は目を開く。
椅子の方に顔を向けると、そこには見慣れた筋肉質の男が座り込んでいた。
「ソル、君も試してみるかね、その身体はもう人間というよりは我々異種に近いだろう」
男、ソルは、吸血鬼の問いかけに無言で眉根を寄せた。
あからさまなその表情を見て吸血鬼は苦く笑い、悪かったといわんばかりに手をプラプラと振って見せた。
「それで、わざわざ私のねぐらまでやってきてなんの用だね?ここまで来るのはそう簡単ではなかっただろう」
吸血鬼のねぐらは、普段人が入り込む事などない暗闇の中にあった。
獣も多いその危険な道のりを、用もなく歩むものなどいはしない。
つまり、吸血鬼の前に現れた客人、ソルも、何か用があってここまで来たはずなのだ。
夜が明け、就寝前の吸血鬼が日に当たる危険を冒してまでソルをねぐらである屋敷に招き入れたのは、その事を察しての事だった。
行儀悪く背もたれにもたれかかり、タバコを咥えてただ黙り込んでいるソルに、横からそっと酒の入ったビンとグラスが差し出される。
傍らに有るテーブルの上に置かれたそれは、吸血鬼の食事、血液でも、上質のワインでもなく、ソルの見慣れたラベルが貼られたウォッカだった。
「・・・じいさん、アイツに会ったそうだな」
テーブルに置かれたそれに手をつけながら、ソルはまっすぐに吸血鬼、スレイヤーの目を見る。
その鋭い眼光に怖気づく様子もなく、スレイヤーはただただ不思議な顔をして見せた。
「はて、アイツ、とは、誰の事かな?」
「・・・白髪の気孔使いに会っただろう」
そこまで言われて、吸血鬼の脳裏に数日前に出会った白髪の青年の姿が浮かんできた。
ジャパニーズの「SINOBI」を思わせる古風な服装をしたその青年は、スレイヤーの作った組織の犠牲になった者の一人のようだった。
何千年もの月日を生きるスレイヤーにとって、人間というのは観察の対象でしかなく、いちいち出合った人間一人一人を覚えるような事はしない。
その青年がスレイヤーの記憶に残っているのは奇跡に等しかった。
組織の後始末をするつもりで出て行った下界で、思わぬ出会いに少し驚いたから覚えていたが、ソルが蒸し返さなければ、そのまま忘れ去っていただろう。
「彼が、どうかしたのかね?」
スレイヤーにとってはほんの些細な事でしかなかった。
組織に復習するのだと襲いかかってきた彼を軽くひねり上げ、闘争心を燃やす一言を残してその場を去ったのはまだ記憶している。
それが、何か問題だったのだろうか?
「・・・アイツじゃねぇ、テメェがどんな面してんのか拝みに来てやったんだ」
そういって真面目に顔を覗き込むソルを見て、なにが言いたいのかを大体察したスレイヤーは、少しあきれたような顔をした。
「どういう意図だね、ソル」
「・・・どうって、テメェ、自分のせいで人生おしゃかにされたやつに会ってなんともおもわねぇのか?」
スレイヤーの反応が意外だったのか、ソルは意表をつかれたようだった。
「ソル、君は何か勘違いをしているようだね」
ソルのそれは、人間が人間に対して抱く感情だった。
ようは、スレイヤーが己の犯したあやまちによって生まれた犠牲者に出会い、心底へこんでいるのではないかと、「心配」して様子を見に来たのだ。
確かに、スレイヤーは顔は広いが深い仲の友人など数が少ない。
それは寿命の違いから発生するどうしようもないもの。
例外は、同じ異種たちやソル、アクセルなどの特異な体質を持つものだけ。
何かを思い悩んでいたところで、相談する相手があまりいないだろうと、わざわざこんな辺鄙な所までやってきたのだ、この男は。
この男のことだから、他にも用事はあるのだろうが、一番に切り出す話がコレという事は、優先順位がこちらの方が先という事になる。
ソルはスレイヤーに向けられた視線に、何かばつが悪そうにしていた。
「私は「人間」ではないのだよ、「人間」としての感情を求められても、正直困るんだがね」
スレイヤーのその一言に、わかりずらくはあったが、ソルは複雑な顔をして見せた。
いってしまえば、ソルももう人間ではないのだ。
ソレを一番理解しているのは彼自身。
ひょっとしたら、今のスレイヤーの状況を自分に置き換えてしまっているのかもしれない。
「・・・ソル、どうやらまだ君は人の子の様だね、私とは違う。」
この状況で、安心を求めているのは、きっとソル自身なのだろう。
「・・・余裕があっていいな、じじいは」
「君が今の私のような状況になって同じことをしても、おそらく君は私とは違う反応をするだろう」
スレイヤーは、ソルの目をまっすぐと見返し、目の奥底でわかりづらくもはっきりと怯えを見せているソルに笑って見せた。
「所詮君は、人の子なのだよ。私たち異種にはなりきれん」
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熱しやすく冷めやすい。
マイナーって程マイナーでもないのにメジャーって言うほどでもない、中途半端にマイナーなものが好き。
常にゲームをプレイしている為、ネタバレ気にせずな日記はその時プレイしているゲームの話題が多い。
髭とメガネとマッチョにやたら食い付きがいい。
もう髭メガネマッチョさえいたら世界は安泰なんじゃないかとさえ思っているHENTAI