日記代わりに使用しているブログ。
主に二次創作物の日常の萌えについて熱く語っている場所だと思ってください。
筋肉・髭・おやじの話に無駄にテンションあげたり部分萌え語っている時にはかなりの温度差を感じる恐れがあります。
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頭がぼぅっとして、ふわふわと宙に浮く感覚。
はたから見ても明らかに疲労している体。
瞼を閉じて、ベットに横になると、自然と不安が押し寄せてくる。
あの女が、笑っている。
「先輩、どうしたんですか?」
笑顔で、彼女の声で、女は笑っている。
全身から汗が吹き出るのがわかった。
コレは夢、そうわかっているはずなのに、割り切ることができない。
「先輩?」
彼女の声で語りかけてくる女に、殺意さえ覚える。
握り締めた拳には、汗だけではない湿り気を感じる。
一歩一歩近づいてくる足音に、思わず後ずさりしている自分に気がついてはいた。
背を向けて走り出したい衝動にかられるが、かすかに残るプライドがそれを許さない。
「やだ、怖がらないで下さい」
目の前に差し出されるコーヒー。
その香りに、吐き気さえ覚えた。
「神乃木さん、朝ですよ~」
空気を読まないのほほんとしたその声と、おでこをひたすらぺちぺちしてくる手で、神乃木は目を覚ました。
目を開けると、かなり近い位置に見慣れた顔が見える。
「おはようございます、僕、今日裁判あるんで、先に出かけますね」
そういっておでこにキスを残すウザいテンションの成歩堂は、もう身支度も終えて、後は出かけるだけの様子だった。
いつもなら成歩堂より遅く起きる事などないのだが、どうしたわけか、目が覚めなかった。
「ご飯、僕が作ったものなんでできはよくないですけど、机に置いてます」
眉間にしわを寄せて、ダルそうに起き上がる神乃木に、成歩堂はそっとマスクを差し出した。
「なにか、うなされてたみたいですよ、何度も起こしたのに、全然目を覚まさないし、大丈夫ですか?」
神乃木は成歩堂からマスクを受け取って付けてみると、心配そうにしている成歩堂の顔がはっきりと見えた。
「なにかあったらすぐ駆けつけますから、いってくださいね」
そういって、今度は唇にそっとキスを残す。
この男の、この恥ずかしげもない行動は神乃木にはすごく新鮮だった。
女相手になら神乃木もこのくらい平気でするのだが、男同士でコレをやってのける勇気は彼にはなかった。
ただ、コレの意味するところはすなわち・・・
「俺は女じゃないぜ」
ぼそっと、成歩堂の背中を見ながらつぶやくが、当然その声は届かない。
どうも、成歩堂と付き合いだしてから、自分が保てなくなってきている気がする。
神乃木はそう感じていた。
何度も言うとしつこいかもしれないが、神乃木はそもそも男を恋愛対象に見るという感覚がない。
成歩堂は、神乃木にとって『例外』なのだ。
最初に告白された時、なにを言われているのかさっぱりわからなかったが、その日からの成歩堂の態度に本気を感じ取った神乃木は、試しに少しだけ付き合うことにした。
成歩堂だって同じ男に対して告白したのだ、それも、断っても何度もしてきた。
さすがに根気負けしてほんの少しだけ、のつもりが、いつの間にか本当に彼氏彼女の関係になっていた。
神乃木は自分が『彼女』役のつもりはさらさら無かったのだが、気がついたらそうなっていた。
コレは、積極的に関係を作ろうとする成歩堂と、そうではない神乃木の差なのだろうと割り切ってはいるものの、内心複雑な気持ちになってしまうことにはかわりがなかった。
そしてこの頃からだった。
あの女の夢を見るようになったのは。
理由はよくわからない。
ただ、成歩堂もあの女に関わりを持っている人物だという事は確かなのだ、多少なりとも、その事を意識してしまっているのかもしれない。
神乃木にとって、彼女は自分の全てを持っていった最高に最悪の女性。
今度は、成歩堂がいなくなるのではないか、そんな不安があるのかもしれない。
「・・・我ながら病的だぜ」
深いため息をつき、ゴドーは立ち上がる。
他人の家だというのに、もう随分とここに慣れてしまっているような気がした。
いつもの要領で洗面台に行き、髭をそって顔を洗う。
成歩堂は電機剃刀を使うので、この家にある剃刀はゴドーのために用意されたものだった。
こういったものまで他人の、しかも男の家にある図になれてしまっている自分がなんだかおかしな人間に思えてくる。
まぁ、一般的に受け入れられるような状況でないのは理解しているつもりだったが、それでもまだ、ここに定着してしまう事に小さな抵抗を感じてしまうのだ。
ゴドーは成歩堂の用意してくれた食事で朝を適当にすませると、そのままその足で裁判所に向かった。
最初は成歩堂と一緒に行くつもりだったのだが、夢のせいで寝坊したのもあり、予定が狂ってしまった。
はたから見ても明らかに疲労している体。
瞼を閉じて、ベットに横になると、自然と不安が押し寄せてくる。
あの女が、笑っている。
「先輩、どうしたんですか?」
笑顔で、彼女の声で、女は笑っている。
全身から汗が吹き出るのがわかった。
コレは夢、そうわかっているはずなのに、割り切ることができない。
「先輩?」
彼女の声で語りかけてくる女に、殺意さえ覚える。
握り締めた拳には、汗だけではない湿り気を感じる。
一歩一歩近づいてくる足音に、思わず後ずさりしている自分に気がついてはいた。
背を向けて走り出したい衝動にかられるが、かすかに残るプライドがそれを許さない。
「やだ、怖がらないで下さい」
目の前に差し出されるコーヒー。
その香りに、吐き気さえ覚えた。
「神乃木さん、朝ですよ~」
空気を読まないのほほんとしたその声と、おでこをひたすらぺちぺちしてくる手で、神乃木は目を覚ました。
目を開けると、かなり近い位置に見慣れた顔が見える。
「おはようございます、僕、今日裁判あるんで、先に出かけますね」
そういっておでこにキスを残すウザいテンションの成歩堂は、もう身支度も終えて、後は出かけるだけの様子だった。
いつもなら成歩堂より遅く起きる事などないのだが、どうしたわけか、目が覚めなかった。
「ご飯、僕が作ったものなんでできはよくないですけど、机に置いてます」
眉間にしわを寄せて、ダルそうに起き上がる神乃木に、成歩堂はそっとマスクを差し出した。
「なにか、うなされてたみたいですよ、何度も起こしたのに、全然目を覚まさないし、大丈夫ですか?」
神乃木は成歩堂からマスクを受け取って付けてみると、心配そうにしている成歩堂の顔がはっきりと見えた。
「なにかあったらすぐ駆けつけますから、いってくださいね」
そういって、今度は唇にそっとキスを残す。
この男の、この恥ずかしげもない行動は神乃木にはすごく新鮮だった。
女相手になら神乃木もこのくらい平気でするのだが、男同士でコレをやってのける勇気は彼にはなかった。
ただ、コレの意味するところはすなわち・・・
「俺は女じゃないぜ」
ぼそっと、成歩堂の背中を見ながらつぶやくが、当然その声は届かない。
どうも、成歩堂と付き合いだしてから、自分が保てなくなってきている気がする。
神乃木はそう感じていた。
何度も言うとしつこいかもしれないが、神乃木はそもそも男を恋愛対象に見るという感覚がない。
成歩堂は、神乃木にとって『例外』なのだ。
最初に告白された時、なにを言われているのかさっぱりわからなかったが、その日からの成歩堂の態度に本気を感じ取った神乃木は、試しに少しだけ付き合うことにした。
成歩堂だって同じ男に対して告白したのだ、それも、断っても何度もしてきた。
さすがに根気負けしてほんの少しだけ、のつもりが、いつの間にか本当に彼氏彼女の関係になっていた。
神乃木は自分が『彼女』役のつもりはさらさら無かったのだが、気がついたらそうなっていた。
コレは、積極的に関係を作ろうとする成歩堂と、そうではない神乃木の差なのだろうと割り切ってはいるものの、内心複雑な気持ちになってしまうことにはかわりがなかった。
そしてこの頃からだった。
あの女の夢を見るようになったのは。
理由はよくわからない。
ただ、成歩堂もあの女に関わりを持っている人物だという事は確かなのだ、多少なりとも、その事を意識してしまっているのかもしれない。
神乃木にとって、彼女は自分の全てを持っていった最高に最悪の女性。
今度は、成歩堂がいなくなるのではないか、そんな不安があるのかもしれない。
「・・・我ながら病的だぜ」
深いため息をつき、ゴドーは立ち上がる。
他人の家だというのに、もう随分とここに慣れてしまっているような気がした。
いつもの要領で洗面台に行き、髭をそって顔を洗う。
成歩堂は電機剃刀を使うので、この家にある剃刀はゴドーのために用意されたものだった。
こういったものまで他人の、しかも男の家にある図になれてしまっている自分がなんだかおかしな人間に思えてくる。
まぁ、一般的に受け入れられるような状況でないのは理解しているつもりだったが、それでもまだ、ここに定着してしまう事に小さな抵抗を感じてしまうのだ。
ゴドーは成歩堂の用意してくれた食事で朝を適当にすませると、そのままその足で裁判所に向かった。
最初は成歩堂と一緒に行くつもりだったのだが、夢のせいで寝坊したのもあり、予定が狂ってしまった。
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専門職・・・?
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ヲタ的なこと全般、ガラス細工収集
自己紹介:
末期のゲーム廃人。
熱しやすく冷めやすい。
マイナーって程マイナーでもないのにメジャーって言うほどでもない、中途半端にマイナーなものが好き。
常にゲームをプレイしている為、ネタバレ気にせずな日記はその時プレイしているゲームの話題が多い。
髭とメガネとマッチョにやたら食い付きがいい。
もう髭メガネマッチョさえいたら世界は安泰なんじゃないかとさえ思っているHENTAI
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